レオナルド・ダ・ヴィンチ
『受胎告知』1472−1475頃
レオナルド・ダ・ヴィンチの実質的なデビュー作品。
新約聖書『ルカによる福音書』の、
受胎告知の場面を描いたものです。
神から遣わされた大天使ガブリエルが
処女マリアの元を訪れ、
神の子イエスを授かったことを告げています。
大天使ガブリエルは、
左手に白百合を持ち、
右手の人差し指と中指を立てて祝福の意を表しています。
宗教画には決まり事があり、
そこで描かれるさまざまなモチーフには意味があります。
例えば白百合は
聖母マリアの純潔の象徴物であり、
マリアが処女のまま懐胎したことを表しているのです。
ところで、『受胎告知』は
沢山の画家によって描かれてきたテーマですが、
この受胎告知の場面に
ネコが描かれることがしばしばあります。
ネコがどんな意味を持つのか、
残念ながらはっきりしたことはわかっていないそうです。
今回はダ・ヴィンチの
『受胎告知』にパロが入り込んでみました。